2005年は導入車両数こそは10台と少なめであるが、新短期規制車の登場,ノンステップ車の本格導入開始など話題性のあるラインアップとなった。導入は3月と7月の2回に分けて行われた。
第一陣となった3月は藤沢と鎌倉にそれぞれ1台ずつが導入された。藤沢に導入されたのは2003年5月から継続的に導入され続けてきた 西工B-II KL-RP252GAN で、3月の132〜135号車(現632〜635号車)の転出に伴う減車補強として導入された。江ノ電最後の導入となった KL-RP252GAN で基本的な仕様はこれまで導入されてきたものと変わりないが、フォグランプが黄色から白色に変更されるなどの細かい差異が確認できる。107の社番が付与されているのにもかかわらず導入後1ヶ月ほどは手広運用にほぼ専属で運用されていた。 一方鎌倉に導入されたのは いすゞ PJ-LV234N1 で、同営業所では9年ぶりのいすゞ車導入となった。江ノ電全体としてもエルガの導入は藤沢の西海岸線専用車に続きわずか2台目であるが、標準色での導入は今回が初である。座席レイアウトは標準的な都市型ワンステップ仕様で、中扉以降に21名の着席定員を確保している。クーラーは標準のデンソーを採用。
第二陣となった7月は藤沢に2台,鎌倉に4台,横浜に2台、いずれも国土交通省認定標準仕様ノンステップバスで導入された。藤沢に導入されたのは 日デ PK-JP360NAN で、同営業所初のノンステップバスとなった。531号車は本来手広運用車であるが、ノンステップであるため数ヶ所通行が懸念される場所があり2006年4月までは藤沢運用専属で運用されていた。 鎌倉では同営業所初の大型ノンステップバスとなる 三菱 PJ-MP37JM が導入された。小型・中型・中型ベース車では他営業所も含めノンステップ車が既に在籍したが、純粋な大型バスのノンステップ車は江ノ電全体としても初の導入である。 横浜には藤沢と同型式の 日デ PK-JP360NAN がノンステップで導入された。国土交通省認定標準仕様ノンステップバスであるため車内は藤沢の車両と変わりないが、外観は100周年記念塗装(カステラ)が、300,302号車に続き採用されている。なおこの期の車両代替により藤沢,鎌倉に3台在籍した元スヌーピーバスは廃車となっている。 |