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旧114号車の今 | |||||||||
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黒煙フィルター装置の不調により旧114号車は江ノ電を去った後、メーカーでの整備を経て、2002年9月に国際興業バス鳩ヶ谷営業所にやってきました。いすゞ車があふれる国際興業バスの中では、外見だけをパッと見てもなかなか目立つ存在とは言いがたいですが、それでもやはり細かい点を見て行くとさまざまな違いが見られます。特に車内を見てみるとそれはもうまさに江ノ電バスです。江ノ電時代の社番[114]も運転席上部にかすかに残っております。なお不調不調と言われて江ノ電バスを去って行った同車ですが、鳩ヶ谷営業所の運転士の方に色々とお話を伺ったところでは、最近では一転して非常に調子が良いとのことです。また9501号車についてお話を伺った際、この運転士の方は冒頭に「この車は珍しいバスなんだよ...」と切り出し、元江ノ電であることも良くご存知でした。ちなみに9501号車となったこの車両、鳩ヶ谷に導入された直後は運用固定などもあったようですが、現在では特に路線の区別なく運用についているようです。また江ノ電クオリティの代表格とも言える左折警報音ですが、やはりそのままの状態で鳩ヶ谷にやってきました。ただし最近になって改造されてしまったようで、現在では国際興業バスの標準的な音のものに変わってしまっています。 |
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※池袋営業所へ転属 | |||
埼玉県から東京都の池袋営業所へ転出。少しだけ故郷神奈川に近づいた。 | リアガラスに残された、安全車間0102運動推進車(埼玉県警察・埼玉県バス協会)ステッカー。 | 運賃箱・運賃表・カードリーダーなどのワンマン機器は撤去されている。 | 国際興業バスでも平成22年7月までに、全車ドライブレコーダー設置がおこなわれた。 |
鳩ヶ谷営業所での活躍が続いておりましたが、2010年春先から夏にかけて全社的に大きな新車導入・転属の動きがあり、9501号車も6月に転属となりました。 鳩ヶ谷営業所_大宮200か・667 → 池袋営業所_練馬200か23-34 転属と同時にワンマン機器が撤去され、特送車両となりました。池袋営業所は一般乗合路線の所管がメインであることから、同車の活躍の場は少なそうです。[高100]:高島平駅-戸田ボートレース場 などの臨時輸送時に出動が期待されます。 |
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※飯能営業所へ転属 | |||
2度目の埼玉県への転属。飯能営業所にはまだ他にもキュービックが現存する。 | 国際興業バスへ来て11年。さすがに塗装にもところどころに疲れが見られる。 | 貸切から乗合車両へと復活。さらに旧塗装色特別車として生まれ変わる予定。 | 飯能営業所では、首都圏の排出ガス規制を気にせずに走ることができる。 |
池袋営業所で貸切車両としての活躍が続くも、初度登録から13年を迎える2013年は排出ガス規制により廃車となることが予測されておりましが、排ガス規制対象地域外である飯能営業所への転属により、9501号車は延命を果たしました。 池袋営業所_練馬200か23-34 → 飯能営業所_所沢200か17-45 転属に伴いワンマン機器が再設置され、一般乗合車両として復活しました。飯能駅発着路線を中心とし飯能営業所の全域にて活躍しています。 |
■データ |
さて、ここからは2台の114号車のデータを色々と比較してみましょう。もちろん比較データはTBTクオリティでお送りします。 |
2000年6月、辻03系統の開通を前に導入された江ノ電標準色のいすゞキュービックですが、日デが大多数の藤沢営業所においてこのような車両が登場したことは当時、そして今でも驚くべきこととして誰もが認めるでしょう。さらに、KC-LV系の製造は2000年6月まででしたので、旧114号車はその最終期であるということになるのです。一方でその代替車として登場したいすゞエルガもまた大変なサプライズでありました。先述と同様、日デが大多数の藤沢営業所でいすゞ車が導入されたことには驚きを隠せません。さらに度肝を抜かれたのはそのカラーリング。派手なピンク色の塗装に江ノ島をイメージした白のラインが入ったその車体は今もなお目立つ存在です。でもこれらは外見からもわかること、いよいよここからがTBTクオリティです。さてこの派手なエルガですが、製造はいつだったのでしょうか...なんと2000年4月です。KC-LV系がフルモデルチェンジされKL-LV系として登場したエルガですが、その販売開始日は2000年6月20日です。さらに車台番号は...LV280L1-3000002です。すなわちこの車両はサンプルカーであったという訳です。またさらに面白いことは、先ほどのKC-代キュービックが2000年6月の製造であるのに対し、このKL-代エルガは2000年4月の製造という具合に、製造年月日の逆転が起こっています。つまり、製造年月日という観点から見ると、現114号車よりも旧114号車の方が新しい車両であるというわけです。両者ともいすゞバス製造ですので、この事実は車体番号という観点から見ても確認をすることが出来ます。 |
■後述 |
いかがでしたか?? 一見するとただのバスですが、このように比較してみると色々と面白いことがわかります。そんなツボを押さえた後はやっぱり実際に乗車してみたいですよね。これらのバスとはどこで出会えるのでしょうか?? ▽旧114号車 国際興業バス飯能営業所管内全域 ▽現114号車 江ノ電バス湘南営業所管内全域 そういうわけで、2台ともピンポイントで捕らえるのは至難の技となりそうです。旧114号車については飯能駅発着路線が中心とはなりますが、日中は名栗車庫での休憩もありしばらく出てこないこともあります。現114号車も茅ヶ崎市・藤沢市・鎌倉市の広範囲にわたって営業運転するため、見つけるには運も必要となりそうです。。でもぜひ1度は乗っておきたい車両ですよね!! |
2013/09/16.改 |