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おわりに
  ここまでお読みいただきありがとうございました。最後に皆様の中の一部の方にとって有益となるかもしれないことを、いくつか述べておきたいと思います。

■取得期間について
  私の場合は、入校してから免許証交付までちょうど1ヶ月でした。これは割と良いペースな方です。教習は最短時限・試験場での学科試験も一発です。
  よく、「どのくらいで卒業できますか?」といった類の質問が教習所等によせられるようですが、これはその人によって大きく異なります。毎日のように通っていれば早く卒業できるケースが多いでしょう。もちろんその逆もです。また、しっかり技能が身についているかどうか、これは結構大きいです。普通車では、よほどミスをしなければ最短時限・検定もしっかりできれば問題ないでしょう。しかし大型ニ種ではわりと厳しいです。教習所にもよるかもしれませんが、教習時限が数時間オーバーというのはざらに聞きます。検定も2回・3回と受からない方もいます。また二種ですから、当然旅客輸送を想定した運転を求められます。これがなかなかできずに、大型ニ種の教習から大型一種の教習に変更を勧められたという方も実際にいます。

■教習所について
  神奈川県内で大型ニ種の教習を行っているところはかなり限られます。私は大船駅近くの「湘南センチュリーモータースクール」に通いました。理由は単純に近いということです。
  この教習所について、大型ニ種の観点を中心にいくつか紹介しましょう。まず教習車両はいすゞエルガです。[横浜800は17-85][横浜800は19-37]の2台が在籍し、いずれも教習車仕様のツーステップPJ-LV234N1です。ギアはロッド式の直結5速・エアコンはデンソーです。
  所内には一通りの障害路が設定されています。坂道・隘路・S字・鋭角・方向転換・縦列駐車など、ただしクランクはありません。
  路上コースには、非常に狭い区間があります。特に教習所付近の道は尋常ではなく、大型車は通常通行できない道路です。このため教習車は通行許可証を取って走っています。教習で走る場所としては、川名・手広や四季の杜などの江ノ電バス沿線や、フラワーセンター・関谷インターといった神奈中バス沿線もあります。大船駅近くの台踏切を渡ることもあります。どのみち狭い道が多く、また路線バスとのすれ違いもけっこうあります。普段乗客として乗るバスが自分の運転するバスとスライドする瞬間は、どこか不思議な気分になります。
  気になる教官、全体では30名くらいの教官がいるようですが、このうち大型ニ種を受け持つのはおそらく5名程度です。
 ▽若くて世話好きそうなM教官
 ▽大型ニ種のほか自動二輪の教習もよくやってるH教官
 ▽元●●電バス運転士というK教官
 ▽厳しいが技能向上にとても有益、そしてみきわめを行うのがK教官
 ▽やさしい口調で、でもしっかり見てくれる、検定を行うN教官
結構個性的な教官が集まっているなぁという印象です。
  最後に教習所全般の話、現在(2008.11)教習を行っているのは、小型自動二輪(MT/AT)・普通二輪(MT/AT)・大型ニ輪(MT/AT)・普通(MT/AT)・中型・大型・大型特殊・けん引・普通二種(MT/AT)・大型ニ種です。要するに、ほとんどの種類をやってます。

■運転のポイント
◇5点確認:発車時の確認、とにかくこれが基本になります。ちゃんとやらないと検定でドンドン点を引かれることでしょう。5点とはどこかということですが、「車内目視」「左側方ミラー」「左アンダーミラー」「右側方ミラー」「右目視」「ルームミラー」ということで、実際は6点です。
◇加速:非力PJ-LVとはいえ、ディーゼルエンジンの力はやはり強力です。アクセルを踏み込まずにクラッチをつないでもエンストしません。また3速でぶん回すよりも4速に入れて回していった方がわりとス〜ット加速します。
◇エアブレーキ:ブレーキはとにかく強力です。触るように扱わなければなりません。0.3G以上の減速度は不快なブレーキとなり二種の運転にはふさわしくありません。
◇ホイールパークブレーキ:「プシャ〜ン」と爆音を立てて駐車ブレーキがかかります。教習では、停車した時には基本的に駐車ブレーキをかけます。
◇排気ブレーキ:教習では使用しません。
◇ミラー:バスの運転はとにかくミラー頼りです。特に左側は重要です。先述の通り狭い道が多いので、気づいた時にはミラーがなくなってるなんてことの無いように、細心の注意が必要です。
鋭角に停まっている教習車
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