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1991年〜1995年にかけて製造されたRPシリーズがRP210系である。TI付エンジンで、サスペンションはエアサスとなっている。NAエンジン,リーフサスの設定もあったが、こちらは改造扱いとなっていた。なおメーカー標準ボディは富士7Eとなっている。 |
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次いで1995年〜2000年に製造されたRPシリーズがRP211/RP250系である。これまでのTI付エンジンに加え、NAエンジンも正式にラインアップに加えられた。またそれぞれにリーフサス,エアサスが設定され、4つのバリエーションが揃った。ただしバリエーションの割には導入台数は少ないと考えられる。メーカー標準ボディは引き続き富士7Eとなっている。トランスミッションが6MTというのもこの期の車両の特徴として挙げることが出来る。 |
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その後2000年〜2005年に製造されたRPシリーズがRP252系である。再びTI付エンジンに統一された。ラインアップにはツーステップ,リーフサスの設定もあるいが、多くの車両はワンステップ,エアサスで製造された。ボディは富士新7Eが標準であったが、2003年3月の富士重工のバス事業撤退に伴いその後は西日本車体工業に一本化された。同時にツーステップ,リーフサスの設定も消滅している。RPシリーズの珍車ぶりが顕著になったのはこの頃からで、路線系KL-RPは江ノ電バス,北海道中央バスの2社で導入された車両がほとんどである。 |
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一時期販売が中止されていたRPシリーズだが、2006年2月16日に型式認定が下り、再びRPシリーズの製造・販売が始まった。TI付エンジンで、サスペンションはエアサスのみが設定されている。床形状はワンステップのみの設定である。バスの標準化が進む中で各社9m大型クラスは製造が中止されており、2006年以降国内で製造が続けられている9m大型クラスはこのRP360系のみである。PK-RPからはエンジン周りが大きく異なり、日野自動車からのOEM供給に変わった。このエンジンは日デJP360系やRM360系,日野PK(B)-HR系とも共通となっている。平成16年新短期排出ガス規制および超低PM車『☆☆☆☆』に適合している。また平成18年灯火器保安基準改正にも適合している。トランスミッションは5MTが標準で、アイドリングストップシステムおよびABSを標準装備する。 新長期排出ガス規制への移行に伴い、2007年8月末日をもって新規登録が終了した。元々需要の少ないサイズの車種であることに加え、販売期間が1年半と非常に短かったこともあり、KL-RPを遥かに上回る近年稀に見る超珍車種となっている。 |
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新長期規制以RPシリーズの行方 : |
近年バス製造の市場は効率化重視などの点からメーカー間の相互OEMなどが盛んで、実質的に車種は減少傾向にある。こうした中で元々需要の低い大型ショート車の存続を見出すのは難しく、これまでのところ新長期規制適合RPシリーズの生産は予定されていない。今後日産ディーゼルの中型車は三菱ふそう製のエンジンを搭載することになり、新短期規制車のような日野製エンジンのOEM供給は考えにくい。新短期規制車が最後のRPシリーズとなりそうな状況であるが、ぜひ三菱ふそう製エンジン搭載の新長期規制適合RPシリーズの登場に期待したい。 |
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PK-RP360GAN登場の興味深い話 : |
2006年2月に型式認定が行われ販売が始まったPK-RP360GAN。そのサンプルカーが江ノ電に導入されたことはご存知の方も多いだろう。ところでこのサンプルカー、コーションプレートには[製造年月 H18-2]とあるがこれは果たして本当だろうか?? 製造番号にご注目いただきたい。サンプルカーの製造番号は[73-148]。"73"とはRPシリーズを示し、"148"はその通し番号である。この"148"という時期、実はKL-RP252GAN製造/販売中の2005年度上期にあたる。PK-RP360GANが搭載するエンジン(J07E-TC)はこのとき既にあったことから、新短期排ガス規制によりKL-RP252GANが新規登録できなくなる2005年9月以前に試作車として既に製造され、型式認定を受けた時点で改めて製造年月として刻印を打った可能性が高い。サンプルカーだけに謎は多いが果たして真相は如何に... |
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