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寒川/神奈中バス
寒川神社〜茅ヶ崎駅・本厚木駅南口ほか [平塚営業所]

  寒川神社で縦列するワンロマ車2台、例年正月にはこんな光景が見られます。っと言いたいところですが、本当に左の写真と同じものはある影響を受けもう見られません。そのある影響とは何を隠そう“LED化”にほかなりません。2002年以降、基本的に新製車はLED表示器を行先表示器として導入しておりますが、それ以前の幕車についても路線改変などの影響を受けLED表示器への取替え、いわゆるLED化が進行しています。寒川神社臨時輸送を担当する神奈中平塚もその流れには逆らえず、2005年中には全車両のLED化が完了しました(特定車等一部車両を除く)。そんなこんなで2006年からは“臨時”などの気の利いた表示が使われ、LEDの機転の良さが光るようになりました。
ひ04号車(2005年)

  相鉄の臨時バスに比べると便数はやや少なめで1〜2本/h、しかしこちらは直通ではないので沿線バス停の利用客にも便利です。っといっても完全に自由に乗り降りができるわけではありません。往路(本厚木駅南口・茅ヶ崎駅→寒川神社)は途中からの乗車はできますが、乗ったが最後。終点寒川神社まで降りることはできません。一方復路(寒川神社→本厚木駅南口・茅ヶ崎駅)は途中下車はできますが、降りたが最後。途中からの乗車はできません。乗車区間により運賃は異なります。
案内板 時刻表

ひ0119号車(2005年) ひ0119号車(2006年) ひ020号車(2006年) 通行許可証
  “茅06”の幕を出し発車を待つひ0119号車(左写真)。とにかく“茅ヶ崎駅”行きだということをアピールしているようです。このほか“茅24”のLEDを出発前に出す車両も2005年まで見ることができました。いずれも途中停留所で乗車扱いがないため、相鉄の海老名行同様発車後にすぐ幕を回転、走行中は“神奈川中央交通”表示でした。本厚木駅行も同様です。
  2006年になると全車LED表示器となり、先のひ0119号車もこんな感じになりました(右写真)。
  2005年→2006年への移り変わりで、LED表示器のほかもうひとつ変わったのが“茅24”の扱いです。2005年の時点では特に断り無くバンバンと寒川神社へバスが入ってきておりましたが、2006年は右写真のような通行許可証をフロントガラスの隅に掲げるようになった。おそらくは“茅24”の路線免許が消滅したためと思われますが、詳細までは未調査であり不明です。

ひ075号車(2006年) ひ52号車(2006年) ひ132号車(2006年)
  発車を待つ茅ヶ崎駅行きのバス、ワンロマ車がガンガン入る本厚木駅南口行きとは対照的にこちらは標準色の車両のみが充当されます。また確認されたすべての車両が委託車でありました。やはり“臨時”のLED表示が目新しいです。   本厚木駅南口行きにはすべてワンロマ車が充当されております。黄色のバスは茅ヶ崎駅行き・青のバスは本厚木駅南口行きと車体の色で区別することで、利用客にもわかりやすいよう工夫しているようです。

  2004〜2006年には設定の無かった[寒川神社=湘南日向岡]の便ですが、2007年に復活をとげ1月1日に4往復が運行されました。乗降扱いについては他の路線と同様、寒川神社行きは途中下車不可、湘南日向岡行きは途中乗車不可でありました。また[臨時 湘南日向岡]のようなLED表示は準備されていないようで、待機中・走行中とも[神奈川中央交通]の表示でありました(写真右)。ただし、2010年には一部新規設定もされているようです。
  なお公式ホームページには“現金・バスカードのみ取り扱い”との記載がありましたが、現地の案内板(写真左)には“かなちゃん手形・ちびっ子50円・1日フリー乗車券・環境定期券もご利用いただけます。”とあり、内容が全く異なってしまっておりました。
ひ03号車(2007年)

各発車地→寒川神社 寒川神社→本厚木駅南口 寒川神社→茅ヶ崎駅
寒川神社→本厚木駅南口(2006年) 茅ヶ崎駅→寒川神社(2006年) 湘南日向岡→寒川神社(2010年)
  2006年から始まった“臨時”のLED表示、正月以外に使う機会は無いものと思われ、貴重な記録です。英語表記も入った気の利いたものとなっています。側面LEDは両端には寒川神社・茅ヶ崎駅・本厚木駅南口の起終点が入り、中の2列には横線が引かれ経由地は表記されておりません。中央には緑色の字で上段に“臨時”下段に“EXTRA”の表記があります。
  神奈中バスが使用しているLED表示器は交通電業社製で、前面LEDのドットは縦40×横168。このうち英語表記に縦11ドットを使用しており、英語表記にかける熱心さが伝わってきます。通常であれば5ドット程度、せいぜい良くても9ドットあたりが標準です。字体も太めで見やすいです。個別に見ていくとまず“茅ヶ崎駅”は配置も均等で文句無しです。また“本厚木駅南口”も“南口”を縦に詰め込むなど微妙なところはありますが、全体としてはきれいにまとまっています。ただ問題なのが“寒川神社”。“寒”と“川”の間が9ドット、“川”と“神”の間が8ドットと広めであるのに対し、“神”と“社”の間は4ドットとかなり狭く、全体としてのバランスも良くありません。LED表示2年目となる2007年も変更はありませんでしたが、こういった点が今後どうなっていくか楽しみなところです。

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